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中世ファンタジーの地図への効果音
2023/12/07

ファンタジー世界の効果音演出

DSP Fantasyは、中世ファンタジーのクエストや冒険に役立つあらゆる効果音作成モデルが搭載されており、ゲーム、アニメーション、映画制作や、TRPGセッションなどで役立つサウンドツールです。

プロシージャルサウンド合成エンジンによって、あらゆるシーンの環境音、怪物、魔法、トラップや武器などの音を作れるだけでなく、それぞれにバリエーションを伴った無数の効果音を作成できます。

ゲームオブスローンズのオープニングクレジットのように、マップは国の領地を示したり、ファンタジーの世界観を出すのに優れており、DSP Fantasyで作れる様々な効果音をご紹介するのにもよいと考えました。「領土マップ」と「ダンジョンマップ」の2つのデモを用意したので、見ていきましょう。

マップは、Oleg Dolya氏による優れたプロシージャルマップジェネレーター(Perilous ShoresOne Page Dungeon)をベースに使わせて頂きました。出力結果を少し加工し、ファンタジーらしい場所やアイテムをマップ上に多数配置した上で、シーンにふさわしい効果音をDSP Fantasyで作成しました。

領土マップ

DSP Fantasyには、カテゴリに分類されたフルカスタマイズ可能なサウンドパッチが搭載されており、マップでは主に以下を活用しました。

  • クリーチャー:Furnace of Doom(破滅の炉)のドラゴン、The Unforgiving Sea(荒れ狂う海)の海獣といった神話上の獣ほか、クマ、オオカミ、コウモリといった野生動物の音を作るために使用しました。
  • 魔法:魔法がかかっているような状態を強調する効果で使用しました。
  • 環境:火、海、川、洞窟、風、雷雨などの音に使用しました。
  • 武器:Siege of Black Rock(ブラックロックの攻城)用のカタパルトに使用しました。

また、Battle of the 3 Kings(3国の王の戦い)では、DSP Fantasyで様々な中世武器(弓、剣、盾など)のバリエーションを自動生成し、それらをGameSynthのParticles モデルにドロップして線を描くだけで、あっという間に戦場の情景音を作成できました!

別の場所のゾンビやコウモリの群れも、この方法で加工しています。もちろん他のサウンド編集ツールで同様の効果音編集は行えますが、GameSynthを使えば、はるかに時短で楽しく音作りができます。

ダンジョンマップ

一方でダンジョンマップは、DSP Fantasyのダンジョンカテゴリを使い、ドアやトラップ、鍵、宝箱、チェーンなど比較的小さなアイテムの音を作りました。このカテゴリは、TRPGにてセッション中に音を演出したいダンジョンマスターにもおすすめです。



スクロール、大釜、ポーションなどの魔法系アイテムは、魔法カテゴリのパッチも使いました。ネズミ、クモ、スライム、スケルトンなどの小さな生き物はクリーチャーカテゴリのパッチを使いました。


どちらのマップでも、アイテムや場所がポップアップする際、「ペラッ」とした紙音を加えて強調しています。この音はアイテムカテゴリの「次・前」パッチで作られています。また最後に、(DSP Fantasyで作ったものではない)中世風BGMも加えました。

中世ファンタジージャンルの創作に必要な、あらゆる効果音モデルを集約したDSP Fantasyをぜひご活用ください!





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