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2019/03/28

GameSynthプラグイン「ENGINES」登場!カーエンジンサウンドは次の技術へ。

過去10年間、世の中の殆どのレーシングゲームはエンジンサウンドを実現するためにグラニュラーシンセシスを使用しており、Tsugiのサウンドエンジニアも過去にその手で技術に携わってきました。


グラニュラーシンセシスはもちろん効果的な手法ですが、カーエンジン表現においては「ハイクオリティなエンジン録音サンプルが必要なため費用がかかる」「実行時にメモリを消費する」「実車そっくりの音にはならない」「なにより実装に時間がかかる」といった側面もあります。


このたび、GameSynth別売りプラグインとしてカーエンジン音シミュレーター・ENGINESが発売されました。以前ヤマハ発動機でエンジンサウンド研究に携わってこられたサウンドデザインラボ合同会社様との提携プラグインであり、従来のグラニュラーシンセシスに比べ「フルコントロール可能」「物理的・構造的に正しいサウンド」であらゆる車種のリアルなエンジン音を実現できます。またランタイムにおいてメモリフットプリントも小さく、時間のかかる編集・調整を必要とせず、他の技術と比べても低価格というメリットもあります。


下のビデオの通り、

  1. ウィンドウ左のボタンから車種を選択(F1、スポーツカー、バイク、トラックなど)
  2. エンジンタイプを選択
  3. ドライビングインターフェースで運転するように、もしくはスケッチパッドで線を描くようにして、運転操作をレコーディング

という流れでカーエンジンサウンドをデザインできます。

GameSynth本体と同じく、ゲーム内のメタパラメータや映像のオートメーションカーブなどを介して、ランタイムでエンジン音をリアルタイム制御することも可能です。

また、「排気ブレーキ」「道路ノイズ」「タイヤスキール音」などといった、サウンド内の様々なコンポーネントのバランスを個々に調整することができます。


またGameSynthのモジュラーモデルと併用すれば、宇宙船やSFモービルのような架空のエンジン音を作りたい場合も便利です。ENGINESプラグインで作成したパッチをPatch Playerモジュールで呼び込み、搭載されている60以上のモジュール(※最新版GameSynthでは、さらに多数のモジュールを搭載しています)と組み合わせれば、オリジナルのエンジン音をデザインするいったことも可能です。


本モデルは、エンジンサウンドの研究開発をしておられるサウンドデザインラボ合同会社様との提携プロジェクトです。 ヤマハモーターの元エンジニアであり、創設者である代表・前田さんによるエンジンサウンド開発コンセプトを、以下のTsugiブログにて紹介しております。



このような外部のサウンド研究者・開発企業様によるサウンドモデルを導入するプラットフォームとしての機能もGameSynthには備わっています。今後のアップデートに伴い、様々な開発者様との技術提携による新プロシージャルモデルが加わっていくでしょう。

GameSynthプラグインとしての製品販売や、弊社GameSynthツール内でのプロトタイプ化にご興味のある、全国のサウンド開発企業・研究者様。どうぞお気軽に弊社までご相談ください!



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